このチラシをひと目みたときに「パチンコ屋かな?」と思いました。
それが「信用金庫」の販促チラシだとわかるまでは、
一瞬ではなく、少し時間がかかってしまいました。

 信用金庫販促チラシ

よく見ると、とある信用金庫での
金利を上乗せするキャンペーン告知のチラシのようです。
とはいえ、パッと見て何を伝えたいのか、全くわかりません。

まずインパクトを狙ったものなのでしょう。
また金融の商品やサービスはわかりにくく、難しい印象もあるので、
軽い感じにして親しみを持たれようという考えもあるのかもしれません。

ただし、これでは何を伝えたいのかわからないだけではなく、
『誰に』伝えたいのかもわかりません?
信用金庫であれば対象は『一般の個人』、または『事業者』とあるはずですが、
そのどちらに対しての販促チラシなのかも全くわかりません。

信頼感が必要な商品・サービスの場合は、
目立ってインパクトを感じさせようとするよりも、
まず『信頼感』を印象づけることが大切です。
このチラシの場合は、パチンコ屋さんのものに間違えてしまうくらいなので、
『信頼感』は全く感じられなくなってしまいます。

文字や模様、さらに色など、
紙面にありとあらゆるものを詰め込むよりも、
必要な情報だけを余裕をもってレイアウトしていくことで、
信頼感を感じさせるデザインになっていきます。

そして、この商品・サービスの場合は、
敷居が高いだけに難しい商品・サービスではないことを訴求するための
『親しみやすさ』を表現する必要もあります。

例えばそれは下の画像のようなデザイン表現になってきます。

信頼感の販促デザイン

最初の信用金庫の販促チラシデザインのように
太い文字に安っぽい金属のデザイン処理をするよりも、
温かみもある地色や親しみやすい丸ゴシックのようなフォントを使用することで、
親しみが表現されるようになっていきます。

そして信頼感を持たれるために、青系の色を使い、
文字と文字の間を空けることで余裕を持たせてあります。
さらに、上下の行の最初と終わりを揃えることでも、
整理された印象になり、信頼感をつくりあげていきます。

この他にも考えられた写真などを組み合わせるとで、
より信頼感や親しみやすさを印象づけることができます。

ただ目立つことを考えて、インパクトだけのデザインをするのではなく、
自分たちの扱う商品・サービスに必要な印象な何か?
相手にどんな印象を持たれれば購買につながるのか?
このようにチラシなど販促ツールは、見る人のことを考えながら
目的を持ってデザインをしていく必要があるのです。

もちろん、販促チラシはデザインだけではありません。
商品・サービスが与えるメッセージや相手に見せる場所やタイミングなど、
さまざまな戦略や戦術を組み合わせて成果を出していきますが、
このようにデザイン表現を間違えるだけでも
大きなマイナスブランドにもなってしまいますね。

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