ブランディング

「CI戦略とブランディング(ブランド戦略)って
どう違うんですか?」と
聞かれることがあります。

たしかに、
CIでロゴなどが登場するので、
ブランディングと
混同されていることも多いようです。

CIには3つの考え方があります。

【 MI(マインド・アイデンティティ)】で
意識を統一していきます。
【 BI(ビヘイビア・アイデンティティ)】で
【社員や企業活動の行動を統一します
【 VI(ビジュアル・アイデンティティ)】で
見せ方を統一すること。
これら3つが合わさってCI戦略といいます。

確かにブランディングも、
正確には企業の理念という
意識的なことからスタートして、
マーケティング戦略で
具体的な行動計画を立てます。

そこからコミュニケーション戦略として
見せ方などの行動を実行していく中で、
これらを全体で考えブランドを
意識して行うことです。

どちらも一貫性が大切ですし、
近いといえば近いかもしれません。

しかし決定的な違いがあります。

それは、企業とお客様の
どちらの立場になるかです。

CIは
自分たちを「どう見せたいか?」で
企業の立場です。

それに対してブランディングは
自分たちが「どう見られたいか?」で
お客様の立場になっています。

根本の考え方からそもそも違うのですね。

ブランディングの方が
消費者・顧客視点といわれ、
今の世の中に合っているといえるでしょう。

かつて1990年代に
CIブームといわれるものがありました。
多くの企業でCIを取り入れたのです。

しかし先に述べたようにCIは
MI、BI、VIを合わせた戦略です。
CIをしっかり取り組んでいる企業でも、
表面的に見えるものは
ロゴなど見え方を新しくしただけです。

ブームになって
「うちもやろう!」という
企業が多くありました。

でも、見せ方を変えるものだと
勘違いされたので、
それらの企業はやっても
結局何も良いことが起こりませんでした。

結果、CIは意味のないものとして
廃れてしまったのです。

視点は違うもののしっかり取り組めば、
CIも意義のあることなのですが、
ブランディングも同様に
見せ方をどうすると
捉えられているかもしれません。

そこで僕らのような中小企業やひとり社長は、
意識や行動、そして見せ方をどうするかと、
経営全体でブランディングに
取り組んでいきたいですね。

 

   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 

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