とある公共施設で見つけた販促(集客)チラシです。
おそらくここの職員の方が、
ワープロソフトを使い自分でつくったものでしょう。
~ふれあいコンサート~
名前だけきいたらとても温かい雰囲気で
行われるイベントを想像します。
ところがタイトルのデザイン表現がこれ。
POP体といわれる安さを表現するときに
よくつかわれる使うフォントに、
立体的に金属っぽく見える処理をしています。
「ふれあいコンサート」でこれはマズい・・・
この表現や処理がよく使われるのはこれですね。
パチンコ屋さんなんです。
それをはじめとするギャンブル系や
怪しい投資系、ブランド質屋系などの広告などに、
ゴージャス的なニセ金属感を出すために
多く使われたりする表現です。
そのイメージが染み付いた人が見ると
このチラシで「ふれあい」というイメージが
想起されることはないでしょう。
「ふれあい」と「パチンコ屋さんのイメージ」が
見る人のアタマの中でケンカをしてしまいます。
結果、よい印象がもたれないという
ことになってしまうんですね。
ということは、このチラシだけの力では
来てもらえない(売れない)という結果が
簡単に想像つきます。
タイトルのデザイン表現には
その言葉の意味と合わせて
より深く伝えるためのイメージにしないと
デザイン処理がかえって逆効果です。
とにかく格好だけつけるために
何かデザイン処理をすれば
いいものではないということですね。
相手に伝わってほしいイメージに合わせた
デザイン表現をしないといけません。
逆にこれを注意すると、
ワープロソフトでもタイトルの意味をより深く伝えるための
デザイン表現は充分できます。
ちなみに何故こうなったかというと、
おそらく担当の方がワープロソフトで
新しい機能や表現をおぼえて
とりあえず使ってみたかった、
という目的を忘れたパターンでしょうか。
そもそもこのチラシで満員にならなくても
彼らは痛くも痒くもないでしょう。
(税金を使っているイベントなので)
実際に現場でビジネスをしている
僕たち中小企業はこれをやってはいけません。
目的を持って、それを達成するためのデザイン表現、
そして販促やブランディングをやっておかなければいけません。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
小澤歩(有限会社グレイズ)への
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