JR東日本で展開されている「行くぜ、東北。」キャンペーンの
デザイン・クリエイティブには毎回よい印象を持っています。
このブログでも「行くぜ、東北。」のキャンペーンについてご紹介しました。
よろしければそちらのブログもご覧ください。
毎回、東北の素晴らしさを体験したくなる
キャンペーンのデザイン・クリエイティブだと思います。
その「行くぜ、東北。」のプロモーションWebサイトには
キャンペーンでつくられたポスターギャラリーがあります。
2012年の秋からスタートして、現在までにつくられたポスターが紹介されて、
メインビジュアルやデザインの変化がよくわかります。
こちらが「行くぜ、東北。」のプロモーションが
始まった2012年秋のデザイン構成です。
東北の名産や観光スポットなどをメインに訴求しています。
『東北に来て美味しい食べ物や観光を満喫してください』という
直接的なメッセージが発信されています。
そして、こちらが現在、2013年夏のデザイン構成です。
「行くぜ、東北。」という文字のデザインはに変更がありませんが、
かなり違う印象を持つはずです。
現在は、東北を素晴らしさを体感させるビジュアルです。
メインキャラクターである女優の木村文乃さんが
東北を旅していたり、そこでの風景を訴求しています。
列車の車窓から広がる景色を見ているところや
美しい砂浜で思わず裸足になって歩いているところ。
これを見る人に対して『東北そのものを旅している』ところを想像させる
メッセージを発信しているのでしょう。
コピーも
「夏は、待っている。なにかとだれかが、待っている」
「やっぱり、思った。来てよかった」というように、
見る人の無意識に『東北に行けば何か楽しいことがあるかも』と訴えかけています。
それらに加えて、「行くぜ、東北。」というキャッチが入っているだけの
シンプルなデザイン構成です。
それでも東北に無意識で東北に行きたくなるのは、
東北の素晴らしさそのものをメッセージとして発信しているからでしょう。
東北を楽しむ人が多く訪れて、本当の復興になるために、
名産や観光スポットだけでなく、東北そのものを体感してもらいたいという
『売り』に変わっていったのですね。
こうしたデザイン構成が受け入れられるのは、
東北に対する我々の意識が変わっていったからでもあります。
震災の応援のために商品を買うのではなく、
東北は素晴らしいところだから応援するという意識です。
その意識を持つ人が増えているからこそ、
この「行くぜ、東北。」のメッセージを受けて理解することができるのです。
自分が相手に何かを伝え、行動を促すメッセージを発信するときは、
受け手(相手)がどんな心理状態で、どんな意識を持っているかを知るのが大切だと、
「行くぜ、東北。」のデザイン構成や移り変わりを見ればよくわかります。
次回の秋冬のキャンペーンはどんなメッセージで、
どんなデザイン構成になるのか今から楽しみにしています。
また、こうして街にある販促ツールを見つけ、
訴求しているメッセージが何かを探るのは面白いですね。
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