ある牛丼チェーン店での店舗販促ポスターです。
有名なお店なのでご存知の方も多いかもしれませんね。

こんな立派なポスターでした。

店舗販促ポスター

時代劇などでも有名な大御所俳優を起用していますね。
ポスターのデザインも後ろから光がさしているような感じで、
フォントも明朝体で品よく、優雅な文字組みをしています。
俳優さんやデザインで神々しい感じすらおぼえる人もいるかもしれません。

よく考えるとこれは牛丼チェーン店ですね。
牛丼チェーン店の売りといえば、
安くて美味しくて庶民が気軽に食事をできるところとして
感じている人が多いことでしょう。

神々しさや威厳を感じさせるようなものを見せると、
多くの人が持っていたこのチェーン店のイメージと、
このポスターから感じられるイメージとがうまく合わさっていません。
このお店の対象であるターゲット層と、
全く違うような人がこの販促ポスターには載っているのです。

といいうことは、このポスターを見る人は
このお店は自分が行くべきお店ではないのかも?と感じてしまうことも
考えられないことではありません。

このチェーン店の場合は、
誰もが知っているくらいの認知度を持っています。
なので、ターゲット層と合わない販促をしてしまっても、
正直認知度でカバーできることでしょう。
牛丼チェーン店の価格競争から抜けて、
本物志向の路線にしたいという戦略もあるかもしれません。

これを中小の店舗がやってしまってはいけません。
大手のこのような販促が頭にあって、
やはり販促ツールはよい印象を与えるものをと考えてしまいがちです。
できれば誰でもよいから有名人を使いたいと思うかもしれません。

例えば中小の店舗があって、その対象となるターゲット層には、
「気軽で安く食べられる飲食店」と思われるべきところを
このポスターのように
神々しく威厳を感じさせるような販促をしてしまった場合、
「立派すぎて私の行くべきお店じゃない・・・」と
感じられてしまうことがあります。

こうならないように、中小の店舗が販促でやることは、
単に印象のよい販促をするのではなく、
販促の対象になるターゲット層に
「このお店は私が行くべきお店!」と感じてもらうことです。

販促ターゲット

その対象になる人が、店舗に行っている自分の姿を
イメージできるようなものでなければいけません。
販促ポスターをはじめ、ツールで人の写真を使う場合、
対象となるターゲット層と同じような人を使うことがおすすめです。

これはエステサロンでも、整体院でも、飲食店でも・・・
どんな業種の店舗でも同じです。

若いサラリーマンが対象なら若いサラリーマンのような人を、
子供がいる家族が対象なら子供がいる家族の写真を、
主婦が対象なら・・・ガテン系が対象なら・・・というように、
店舗の対象となるターゲットと
販促ツールに登場させる人の写真を合わせることで、
このお店は私が行くべきお店!という印象を持ってもらいやすくなります。

中小の店舗は大手と比べて認知度も低いので、
単に印象がよいだろうという販促ツールではいけないのですね。

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