先日は愛知県印刷工業組合さん主催で自社アピールを見直して営業効率をあげるブランディングをテーマに講演をさせていただきました。
愛知県印刷工業組合さんは組合内でブランディング委員会というのを設立し、これからの印刷会社さんにブランディングを取り入れてもらい経営の安定を目指すための活動を行っています。これは全国の印刷工業組合でも珍しいというかかなり進んだ取り組みです。
とはいえ、日本の企業にとってブランディングは価格競争脱却や競合との差別化など何となく効果がありそうと思っても、では実際にどうしたらよいかわからないというのがほとんどです。それは印刷会社さんにとっても同じで敷居が高く感じてしまうようです。
しかし、印刷会社さんにとってブランディングは価格競争脱却や競合との差別化のために行いますが、それ以外に営業効率アップや企画提案力アップなど自社の売上アップが見込めるだけでなく、新サービス開発や市場拡大、人材育成や採用効率化など様々な効果があります。さらにはクライアント企業の業績アップのサポートも行うことになり単価アップや関係性強化など長期的な企業活動で効果を発揮します。
セミナーは100名ほどの企業の方が受講されて、印刷会社さんの新たな施策を求められているのを感じます。僕は印刷会社さんのブランディング導入のコンサルティングを多くやっているのでその経験をしっかりお伝えしたいと思います。
ブランディングは大企業が行うものと、未だに勘違いをされているようですがそうではありません。競争の激しい業界や衰退に向かっているのではないかと思われる業界、そこにいる中小企業こそブランディングが効果を発揮します。
まず、冒頭には価格競争に陥る明確な理由をお伝えしました。これは皆さんショッキングだったようですが、僕の経験から感じた明確な事実です。そこでこれからの印刷会社さんに必要なことは、印刷物ではなくクライアント企業の成果を提供しなければいけないことを冒頭にお伝えしました。
それができるのがブランディングです。ブランディングは「自社は何をできるのか」をしっかりアピールする必要があります。アピールといっても、競合との違いを明確にしお客様に選ばれる必要があるのだから、「何でもできます」では全く不十分です。お客様が何を求めているかを把握して、それに対して自社がどのように応えられるかを絞り込んでアピールすることが大切です。
それによってこちらから激しく営業をしなくてもお客様の方から自社を選んでくれる状態になっていくのです。
セミナーでは、このようなブランディングの自社アピールのつくり方から、さらに大切な実際にブランディング活動をしていく手順をお伝えしました。いくらブランディングで自社アピールを明確にしても実際の営業や販促活動にそれが落とし込まれていなければ全く意味がありませんからね。
難しいと思われているブランディングですが、これらを例によって全くの専門用語を使わずにお話ししていたので、主催者の方も驚いていたようです(笑)
後半では、実際に僕がコンサルティングを行っているいくつかの印刷会社さんの事例を紹介。今まで印刷のおまけだった企画で100万円以上を得ることができた企業や新たな市場に入り込める新サービスを開発できた企業がいくつもありますし、ブランディングを人材育成まで活用し業務効率化を実現した企業などなど、大企業でなくてもブランディングを取り入れることによって大きな成果になることがわかっていただけたようです。
90分ちょっとの講演でしたが、皆さん熱心に聴いていただきメモをとっていたのが印象的でした。愛知県印刷工業組合さんもかなり力を入れていたセミナーということで、終了後に大変高評をいただきホッとしています。
僕がブランディング導入のコンサルティングをしている印刷会社さんは一からブランディングを導入していきます。しかしそうでない印刷会社さんが多くいるのは当たり前です。今回の内容を全てではなく取り入れられるところが少しずつ取り入れてもらい企業の繁栄を目指してもらえたら嬉しいと思います。
今月は長崎県の印刷工業組合さんで講演があります(^^)
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