以前、とあるエステサロンを経営している方に
ご自身でつくったというチラシを見せていただきました。

そのエステサロンさんは理念もしっかりしていて、
技術的にも同業に教えるくらいの素晴らしいものでした。
東京都心の高級地というロケーションでインテリアなどにもこだわり、
お客様への施術だけでない全ての面で満足を提供していくとのことでした。
最近の価格競争に入ってしまっていては、
施術の質も維持することができずに、
お客様の迷惑になってしまうということで、
「高い技術」や「信頼感」「高級感」などを
打ち出して相場より高い価格を維持するためにつくったチラシです。

僕が、そのチラシを見てすぐに思ったことは
「ああ、これは違う・・・」と。

パッと見て目に入ったのが、文字のフォントと色でした。
店名は出しませんので「エステサロン」としますがこんな感じです。

サロン販促タイトル

これは『POP体』というフォントで、
スーパーの安売りチラシなどによく使われるフォントです。
色もピンクで、やはり同じような場面で使われることが多いです。

このサロンさんんの訴求したいイメージにはどう考えてもそぐわないものです。
「高い技術」や「信頼感」「高級感」などを打ち出していきたいのに、
このPOP体というフォントやピンク色を使ってしまっているために、
「割安感」「お手頃感」「子供っぽさ」「安っぽさ」なを
訴求するチラシになってしまっていたのです。

フォントや色には、それぞれ人に一瞬で与えるイメージがあり、
その選び方ひとつで、見る人がどんな商品・サービス(又はお店、企業)を
持つかを変えてしまいます。

販促やブランディングのためのツールでは、
あなたの訴求したい印象に合わせて、
フォントや色を選んでデザインをしていかなければなりません。
そうでないフォントや色を選んでしまった場合は、
見る人に間違った印象を与えてしまいます。
こうなると望んでいるお客様は来なくなってしまうでしょう。
このエステサロンさんの場合は、
安いサービスを求めるお客様しか来なくなってしまうのです。

お客様がチラシやWebサイトを見る時、
文字情報を読む前に、全体の雰囲気を一瞬で判断し、
その商品・サービスの印象を持つことになります。

ブランディングの販促デザイン表現

その時にフォントや色が与える印象は、大きな影響を持ちます。

ご自身で販促やブランディングのためのツールをつくる時には、
どのような印象を与えれば自分の望むお客様が来るのか?
そのためにはどんな印象を与えればよいのか?
持たれたい印象を持つためのフォントや色などのデザイン要素は?

というように、デザインを設計していくことが必要なのです。

 

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