前回は、ブランディングって何?題して、まずは「ブランド」とは何かをあらためてご紹介しました。
まだご覧になっていない方は先にこちらを読んでからこの記事をお読みくださいね。
>>今さらだけどブランディングって何?[1]ブランド編
ブランドとは他と区別や識別の機能(知っている)のこと。
人が何かの商品・サービスや会社を区別や識別ができる中で、それに対して何らかの印象(ブランド・イメージ)を持たれていればブランドとして成り立つのです。
ところで、あなたがとある飲食店にたまたま行ったのを想像してみてください。
その店に入って「いらっしゃいませ」の一言もない。
なかなか注文を取りに来ない。やっと注文をしても、それが運ばれるまでにすごい時間がかかる。
やっと来た注文の食べ物の中に何か異物が入っていた。
それを店員さんに言うと謝りもしないで下げていった。
あらためて運ばれたものを食べたら不味い。
会計を見てみたら高額で、「ありがとうございました」の言葉もない。
あなたは「なんて酷いお店だ!」と印象を持ちますよね。帰りに「レストラン〇〇」とお店の名前を確認します。他にも飲食店がある中で「レストラン〇〇」という区別や識別ができることになりました。
つまりこの「レストラン〇〇」はブランドとしての機能が成立したことになります。
ブランドとして成立し、区別や識別ができるのであれば、何らかの印象を持つことになります。
それが・・・「なんて酷いお店だ!」となります。
あなたの心の中で「レストラン〇〇」といえば「なんて酷いお店だ!」というブランド・イメージができあがったことになるのです。
ブランドといえば「良いもの」として捉えられることが多いです。
でも単に区別や識別ができることなので、悪い印象を持たれることもブランドとしての機能が成立するのです。
しかし、企業として考えると「なんて酷いお店だ!」とか思われたり、ニュースで不祥事を起こした企業などもそうです。そうなると「〇〇な悪いことをやっている企業」という印象です。
こういう印象も区別や識別ができる中でのブランド・イメージとなります。
「社員の態度が悪い会社」
「すぐ壊れる製品」
「言ったことをやらない人」
「すぐ売り込みをしてくる会社」・・・
こんな印象を持たれてしまっては、企業としては自分たちのことを選んでもらえなくなり困るわけです。
そこで企業として、どんな印象を持たれれば、自分たちのことを選んでもらえるかを考えてみることになります。
例えば、相手(お客様)に、「あの会社は自分にとって〇〇が役に立つ」というような印象を持たられれば、他にも同業他社がいる中で必要な時に選んでもらえる可能性が高まるのです。
これが「ブランディング」となります。
ブランディングは、自社の持たれたい、持たれるべき印象を相手(お客様)がその通りの印象として持ってもらえるように行う活動です。
ブランディングは、ロゴをつくったり、Webサイトを開設したり、会社案内をリニューアルしたり、何か見た目をよくすることとは全く異なることです。
自社の「持たれたい印象は何か?」を企業の軸として構築し、その通りの印象をお客様や市場に持たれるように意図的な戦略として行う活動がブランディングとなります。それはマーケティング・プロモーションだけでなく営業など企業活動の全てとなります。
その結果、自社の価値が高まり競合との差別化ができていくのですね。
ブランディングは企業が効率よく利益を出す活動を行うためにとても大切なことなのです。
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