東洋経済オンラインさん主催のメディア戦略セミナーを聴講させてもらいました。

今回は「デジタル時代における出版社・編集者の真価」というテーマです。僕はマーケティングやプロモーションの人間なので、直接出版や編集の仕事をしているわけではありません。それでもデジタルメディアよりもアナログメディアのひとつ、紙媒体との関わりが特に深いのでこれからのメディアはどうなるかは当然気になるところです。

第一部は日本を代表する情報発信メディアの編集長4名によるパネルディスカッション。そして第二部は、講談社社長とほぼ日の糸井重里さんのディスカッションです。

デジタルメディアとアナログメディア

2018年にメディアはどう進化していくかがテーマ。

そこで印象に残ったのが、これからの情報発信メディアはニュースなどの配信(それによる問題提起)ではなく、ソリューションのメディアとして社会の課題を一緒になって解決するのが大切だということ。

となると情報発信メディアにも、大まかなターゲティングではなくもっと詳細なニーズ把握も必要になってくるのでしょう。出版や編集者にもマーケティング意識や想いが求められるのですね。

第一部と第二部に共通していたのは、結局は「コンテンツと(そのコンテンツをつくる)人」が重要だということ。これは本当によくいわれていることで、あたためてその大切さを感じることとなったセミナーでした。

今回登壇された方々はメディア側の人たち。聴いている側もメディア側が多く、これからのメディアの方向性知りたいのは当然なので、デジタルとアナログの垣根はないから、コンテンツを大切にしていこうというメッセージになるのでしょう。

 

 

とはいえ、情報を発信するのはメディア側の人間ですが、一方で「その情報を受ける人たち」のことを忘れてはいけません。

今回のセミナーではメディア側の人間でありながら、出版や編集の人間ではない僕は、どちらかというとニュートラルな存在です。だからこそ受け手のことを考えたくなっちゃうのかもしれませんね。

情報を受ける人は、日々様々な情報に触れています。その際に「これはデジタルからの情報だ」「あれはアナログからの情報だ」なんていちいち考えるでしょうか。

受け手にとって、デジタルとアナログの垣根は関係ないというよりも、そもそもデジタルとアナログのどちらから情報を得ているという意識を持っていないはずです。(自分が情報を受けるときのことを考えてみるとそうでしょう)

受け手としては、そこに自分の欲している情報があるから見る。たまたま自分のところにこんな情報があったらから見る・・・こんな感じです。つまり、受け手にとって、デジタルメディアとアナログメディアの違いは、単にメディアの進化の過程の話であって、垣根なんていうのも最初から存在していないのです。

だからこそ、デジタルメディアとアナログメディアの使い分けを考えるのではなく、そもそもの「受け手がどんな人か?」や「どうやって情報に接しているのか」なんてことを考えながら、コンテンツをつくったりそれに適したメディアを施策として選ぶことがより大切でしょう。あくまでもたまたまそのメディアを使うことなっただけ。

デジタルメディアとアナログメディアの双方を使いこなすには、お客様の視点を持つというマーケティング意識を持つことでもあるのですね。

そんなことをあらためて気づかされ、顧客視点について考えたれた有意義なセミナーでした。

 

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